Eclipseでiアプリ開発(DoJa編)
Eclipseを使ってiアプリを開発できる環境を整える方法を紹介します。
Java(1.4)はインストール済みという前提です。
準備
EclipseとDoCoMoの開発ツールをダウンロードしてきます。
1. DoCoMoの開発ツールに含まれるEclipseプラグインがEclipse3.0/3.1対応らしいので、Eclipseの旧バージョンダウンロードページからEclipse3.1.1とLanguage Pack(3.1.1_Language_Packs)をダウンロード。
ちなみに、Eclipse3.2で試したところ、iアプリのエミュレータが起動後にすぐ終了してしまい使えませんでした。既にEclipseをインストール済みの場合は、旧フォルダの名前を変更しておけばよいでしょう。(C:\eclipse => C:\eclipse3.2)
2. iアプリ技術情報ページから、最新プロファイル(現在はDoJa5.1)の技術資料と開発ツールをダウンロード。
インストール
1. Eclipse本体のアーカイブを展開、その後Language_Packsを同じフォルダに展開して、Eclipseのファイルを上書きする(これでEclipseのインストールと日本語化完了)
2. DoCoMoの開発ツールを展開してemufordoja5_1_1_11/DISK1/setup.exeを実行。カスタムを選択し、下記機能をインストールします。
- プログラムファイル
- Eclipse3.0/3.1プラグイン
3. アプリで絵文字を表示したい場合は、下記の絵文字入力ツールもついでにインストールしておくと便利です。
設定
1. Eclipseを起動し、メニューから「ウィンドウ > 設定」を選択。DoJa-5.0 Environmentの設定項目にある「iappli DevelopmentKit for DoJa-5.1のインストール先」に開発ツールのインストール先を入力(デフォルトは C:\iDKDoJa5.1)。
とりあえずこれだけで使えます。
開発
1. 新規プロジェクトで「DoJa-5.0 プロジェクト」を作成
2. Helloクラスを作成
import com.nttdocomo.ui.*; public class Hello extends IApplication{ public void start(){ MyCanvas mp = new MyCanvas(); Display.setCurrent(mp); } public class MyCanvas extends Canvas{ public void paint(Graphics g){ g.drawString("Hello World!", 20, 20); } } }
3. メニューから「プロジェクト > Doja-5.0 > ADF/トラステッド動作設定」画面を開き、ADF設定タブのAppNameとAppClassにHelloと入力。ADFとは解像度やスクラッチパド等、アプリ全般の設定を行うもので、Jamファイルに記録されます。
4. メニューから「実行 > 構成および実行」画面を開き、DoJa-5.0アプリケーションを選択して新規をクリック、プロジェクト欄にHelloと入力して実行。エミュレータが起動し、Hello World!と表示されればOKです。
(注)ビルドの際にDoJaBuildExceptionが出ることがありますが、Javaのパスが通っていないのが原因です。
その他の設定項目は任意ですがよく使います。
端末
実行する端末を切り替えます。QVGA、VGAなど複数の解像度に対応する場合に利用します。端末の登録は「DoJa-5.0 Environment > 端末ウィンドウの設定」から。解像度のリストは端末スペック一覧にあります。
起動種別
アプリの起動方法を切り替えます。下記の利用頻度が高いかと思います。
- 通常起動
- 初回起動(DownLoad後、初めての起動)
- ブラウザ起動(ブラウザからのリンクで起動)
5. 実機で確認したい場合は、Hello/bin/にあるファイル(Download.html, Hello.jam, Hello.jar)をアップロードし、Download.htmlにアクセスすればダウンロードできます。