プログラミングノート

一からものを作ることが好きなエンジニアの開発ブログです。

RockYou!訪問

3/22はカンファレンスでもパネラーで参加されていたRockYou!石塚さんのご好意により、本社オフィスを見学させて頂きました。オフィスはカルトレインのRedwoodCityから徒歩30分くらい。


10分くらいでオフィス内を案内していただいて、あとはミーティングルームでざっくばらんな質疑応答タイムでした。参加していたのは業務で開発をしている方がほとんどで、いろいろと参考になる話が聞けて良かったです。

オフィス環境

天井が高く、フリースペースがかなり広い。
日本のオフィスみたいな窮屈な感じが全くない。
パーティションでは区切っていない。
週に2回はケータリングでみんなでランチ。
おもちゃがいっぱい。ゲーム部屋もあって持ち込み自由らしい。
Windowsマシンでデュアルディスプレイ

エンジニアについて

開発人数は80人くらい。
平均年齢は25,6歳。
職種はエンジニアとプロダクトマネージャがある。
成果物が期間内に出来たかどうかとコードレビューで評価。
面接では地頭の良さをみる (Google面接のような印象)。
CEOよりも給料の良いシニアエンジニアもいる。SVでは割と普通らしい。

開発について

PHPMySQL
内部で専用フレームワークを開発している。
社内共有にはGoogleAppsを利用している。
今までに開発したアプリは7,80個。
一つのアプリは短くて3日、長くて2週間程で開発する。
外部の開発者が開発したアプリで良いものは買収している。
仕様はないに等しい。
プロダクトマネージャーとエンジニアが開発するものの認識を合わせて作るだけ。
ドキュメントは一切残さない。
ソースコードがドキュメントなのでコメントは必須。
コメントの残し方もエンジニアの評価対象になっている。
1日に100回リリース。

ビジネスについて

受託開発はしたことがない、というかSVのベンチャーは受託開発をしない。
VCから資金を調達し、いかに早くプロダクトをリリース、マーケットシェアをとるかが重要。
マーケットドリブンの会社で、ページビュー広告やタイアップ広告で稼いでいる。


独自統計システムの導入により様々な統計情報を取得していて、サービス開発に生かしている。例えば、ボタンを設置する場合に赤と緑の候補がある場合、まず赤バージョンでリリース、次に緑バージョンでリリース、この間にクリックされた数を調査して、どちらの色がふさわしいか判定したりする。年代、性別などの情報も取得、20代男性には緑など、さらに細かなカテゴリで設定したりもする。


ユーザーの集客をどうするかが大切。新たにWEBサービスを作ると、広告などが必要でユーザを集めるところからなので大変。SNSだと既に大量のユーザがいるため効率的に集客ができる。設立当初は3ヶ月で200万人の会員を獲得、VCへの強いアピールポイントとなり、資金調達もスムーズに出来た。


RockYou!が目指すのはトラフィック世界No.1。現在、世界のトラフィックTOP10のうち、5個はSNSサービスが占めていて、RockYou!はそれぞれのSNSからのアクセスがある。従って全てのSNSからアクセスを増やせば、これら個々のSNSよりも上位に位置することは十分可能性がある。

見学してみて

昨日のカンファレンスで感じたSVらしさをそのまま感じることが出来る会社でした。エンジニアの評価方法も明確だし、日本の開発環境で感じる煩わしいことが一切排除されていて、こういう環境だからこそスピード感のある開発ができるのだなと思いました。


明確な目標が世界一になるとのことだったのですが、当たり前のように世界という目標があるんだなとスケール感の違い(というかSVの常識?)をあらためて感じました。


個人的にはFacebookアプリにすごく興味が湧いてきたので、帰国したらまずは何か一つアプリを作ってみたいと思います。