プログラミングノート

一からものを作ることが好きなエンジニアの開発ブログです。

Crashlyticsでクラッシュを撲滅しよう!


アプリを運営していて一番困るのが、原因不明のクラッシュです。たまにユーザーレビューで〇〇すると落ちます、というようなレビューを見かけるのですが、実際に開発環境で試してみても再現することが出来ず、修正しても直ったかどうか分からないというケースもよくあります。


こんな場合、普通はiTunes Connectのクラッシュレポートページに行き、レポートをダウンロードして調査するわけなのですが、レポートの反映が遅く、またユーザーの詳細情報も分からないために中々解決できなかったりします。


または問い合わせしてきたユーザーさんに直接お願いして、iTunesと同期 > PCに保存されているクラッシュレポートを送ってもらうという方法もあるのですが、中々難易度が高いです。


同様のことでお悩みの開発者もそれなりに多いと思うのですが、そんな方にぜひ導入をオススメしたいのが、Crashlyticsです。Crashlyticsはまだbeta版なのですが、既にお金を払ってもよいレベルのサービスに仕上がっています。

セットアップ

1. アカウントを取得し、Crashlyticsのアプリをインストールしておきます。
(アカウントはまだ自由に作成できないので、ウェブサイトから申し込みます)


2. Crashlyticsを追加したいプロジェクトを選択します。

3. 該当プロジェクトが起動するので、Run Scriptを追加します。

4. Crashlytics SDKを追加します。

5. AppDelegateにコードを追加します。

6. Cmd-Rでビルド & 実行します。


これで導入が完了し、Crashlyticsに該当アプリが追加されます。ここまで来たらクラッシュした際にレポートがCrashlyticsへ送信されるようになります。(Xcodeへ接続して実行中は送信されません)

レポートページ

肝心のレポートページはこんな感じで表示されます。今回iフォトアルバムに導入したのですが、3日目くらいの状況です。83件、859回のクラッシュ、428人がクラッシュに遭遇。結構多いですね..。



じゃあiTunes Connectはどういう状況なのかというと、まだ真っ白です。クラッシュ0件!



各レポートの詳細ページはこんな感じです。



端末やOSの詳細も分かります。



クラッシュが多いと、そもそもアプリを快適に利用できない > レビューが荒れる > DL数が落ちる > モチベーション落ちる、みたいな感じになり誰も幸せになれないので、Crashlyticsで全ての状況を把握できるのはとても助かります。


また、クラッシュ発生時と一日の終りにはクラッシュレポートがメールで送信されてきますので、日々の業務の中で嫌でもクラッシュの状況を見ることになります。発生件数の多い上位から数件潰すだけでもかなりの人が救われると思うので、ぜひ使ってみてください!