AIR GEARで始めるAIR開発
JavaScriptでのAIR開発というとAptanaが有名で紹介記事もたくさんありますが、AIR GEARを利用すればEclipseでも開発することができます。私の場合は普段Eclipseを使って開発しているので、他プロジェクト環境を合わせるために最近Aptanaから乗り換えました。
AIR GEARは下記のような特徴がありますが、今回はJavaScriptなので一部で話題になっていたWYSIWYGエディタなどは利用しません。
- AIRプロジェクトを作成するためのウィザード
- FlexアプリケーションのためのWYSIWYGフォームデザイナ
- mxmlファイルのインクリメンタルビルダ
- ActionScriptを編集するためのビュー
- AIRアプリケーションのランチャー
セットアップ
net.sf.amateras.air_1.0.0.jarをEclipseのpluginsフォルダに追加。
適当な場所に展開して、flex3/bin にパスを通す。
あとはEclipseで「ウィンドウ -> 設定 -> AIR GEAR」を開き、SDKの場所を指定すればOKです。AIR SDKとFlex SDKの2項目ありますが、Flex3 SDKにはAIR SDKも含まれていますので両方同じパスを指定して問題ありません。
プロジェクト作成
「ファイル -> 新規プロジェクト」からAIR Project(HTML)を選択、プロジェクト名を入力(HelloWorld)して終了をクリックします。すると雛形としてapplication.xml、HelloWorld.html、アイコン画像が追加されます。
Aptanaの場合は、プロジェクト作成時にnon-application sandboxを利用するかどうかや、メインウィンドウのスタイル設定などもう少し詳しい指定ができ、AIRAliases.jsなどのAIR系jsファイルもデフォルトで追加されて便利なので、AIR GEARもここら辺がパワーアップするといいなと思います。
実行
「実行 -> 構成および実行」から新規AIR Applicationを追加し、実行すれば「Hello Adobe AIR!」と表示されるだけのサンプルアプリが起動します。2回目以降はCtrl+F11を押すだけでOKです。
パッケージの作成
パッケージエクスプローラから「HelloWorldを右クリック -> エクスポート -> AIR -> AIR Package」を選択します。ここで表示されるウィンドウに電子自己著名作成というボタンがあるので、ここから下記のように設定して電子著名ファイルを生成します(内容は適宜変更してください)。
最後にパッケージに含めるファイルにチェックを入れ、Finishをクリックすれば配布用のAIRパッケージ(HelloWorld.air)が生成されるので、あとはこのファイルをアップロードしてシームレスインストール用のHTMLを書けは完了です。
Web開発でJavaScriptを利用している方であれば、あとはAIRのセキュリティモデルにさえ気をつければ開発自体は問題なく進められるかと思います。